[凡例]
アルバムタイトルの上には①担当業務、②カテゴリー、③発売年を記載しています。
①担当業務は以下の略号で表示しました。
EP (エクゼクティヴ・プロデュース);制作部門の責任者として、企画を承認し、制作・宣伝全般を管理しました。
P (プロデュース);企画の立案から制作・宣伝の実務を行いました。
D (ディレクション);録音・制作の実務を行いました。洋楽の場合は、ジャケットのデザイン、ライナーノートの発注、宣伝・販売プランの立案が主な業務となります。
CO (コンセプト);企画提案を行いました。実際の作業は制作ディレクターにお願いしました。
AD (アドヴァイス);制作とは離れた立場から、その周辺でお手伝いしています。
②カテゴリーは以下のように分類しました。
クラシック/ポップス/ジャズ/音楽療法&ヒーリング/邦楽/親子のために/朗読と音楽/特殊企画
商品番号の前には発売レーベル名を略号で記載しています。
To;東芝EMI/Av;avex io/DC;ディスク クラシカ ジャパン/RM;レミックス
なお、この一覧に掲載したカタログはすべて初出時の品番です。
その後再発売、再々発売されたものも多く、別の商品番号となっています。
P クラシック/親子のために/朗読と音楽 1989~ 評論社タイアップ(同題の絵本、CDつき絵本発売)
はじめてのクラシック (w/カセット)
企画・録音・販促施策・宣伝まで手がけたシリーズ。
「ぞうのババール」の日本語盤があれば…と思い、本の訳者、詩人の矢川さんに相談。「朗読はお父さんでもある忌野さんにぜひ…」と提案されたことがすべての始まりです。
「ピーターと狼」では佐野洋子さん(絵本「100万回生きた猫」が大竹さんとさんまさんの仲を取り持ったとか…)がさんまさんに出演依頼の手紙を書いてくださり実現。
森繁さんや山本容子さんとのその後に続くおつきあいも、このシリーズがあればこそでした。
新録音した「動物詩集」「兵士の物語」、作曲から依嘱した「ババールのしんこんりょこう」なども、ちょっとジマン。
そうそう、「兵士…」は実相時昭雄さんにも激賞されましたっけ。
「ババール」初出時のパンフレットはこちら
ぞうのババール(プーランク)(台本:矢川澄子)
忌野清志郎(語り)、高橋アキ(ピアノ)
To TOCE-6030
こどものためのサティ(台本:秋山邦晴+立松和平)
立松和平(語り)、高橋アキ(ピアノ)
To TOCE-6080
こどもたちのオーケストラ入門(ブリトゥン)(台本:三枝成彰)
三枝成彰、ヒューイ・ルイス(語り)
To TOCE-6104
ピーターと狼(プロコフィエフ)(台本:佐野洋子)
明石家さんま(語り)
To TOCE-6105
geezenstacさんというかたのコメントを見つけました。
(退社はしましたが、リストラではありませんでした、念のため。)
動物たちのカーニバル(サン=サーンス)(詩:谷川俊太郎)
三田佳子(語り)
To TOCE-6106
魔術師の弟子(デュカス)(台本:田村隆一)
兵藤ゆき、田村隆一(語り)
To TOCE-6107
美しい四季(ヴィヴァルディ)(詩選:大岡 信)
檀ふみ、森繁久彌(語り)
To TOCE-6471
前出geezenstacさんから、これにもこんなお褒めのコメントをいただいています。
(制作者としては、「冬」の檀さんと森繁さんのコラボの感想もうかがいたいところですが。)
くるみ割り人形(チャイコフスキー)(台本:蓬莱泰三)
吉田日出子(語り)
To TOCE-6472
ペール・ギュント(グリーク)(台本:川崎 洋)
宮崎美子、上杉祥三(語り)
To TOCE-6473
眠りの森の美女(チャイコフスキー)(台本:蓬莱泰三)
沢口靖子(語り)
To TOCE-6474
ふしぎなピアノ(台本:吉田雅之)
中嶋朋子(語り)、伊藤エイミーまどか(ピアノ)
To TOCE-6475
白鳥の湖(チャイコフスキー)(台本:蓬莱泰三)
松原千明(語り)
To TOCE-6476
魔笛-まほうのふえ(モーツァルト)(台本:如月小春)
古館伊知郎(語り)
To TOCE-6951
夏の夜の夢(メンデスルゾーン)(台本:加藤 直)
斉藤晴彦、松金よね子(語り)
To TOCE-6952
動物詩集(プーランク)
田中 朗(歌と語り)、美野春樹(ピアノ)ほか
To TOCE-6953
ヴァイオリン(クライスラーほか小品集)
柳生 博(語り)、玉木宏樹(ヴァイオリン)
To TOCE-6954
ババールのしんこんりょこう(R.モステル)(台本:矢川澄子)
忌野清志郎(語り)、高橋アキ(ピアノ)とアンサンブル
To TOCE-8498
P 朗読と音楽/親子のために 1991
岩波書店タイアップ(同題の絵本、CDつき絵本発売)
音楽物語「星の王子さま」
森本レオ、岸田今日子、中嶋朋子(語り)、薬師丸ひろ子(歌)、服部隆之(音楽)
To TOCT-6005
その昔、名優ジェラール・フィリップほかの朗読(音楽:モーリス・ルルー)によるレコードがありました。
その日本版を作ろうと企画。権利者の許諾を取るのに苦労しました。
P 朗読と音楽/親子のために 1991
評論社タイアップ(同題の絵本、CDつき絵本発売)
音楽物語「わすれられない おくりもの」
常田富士男(語り)、谷村新司(歌)
To TOCT-6289
この絵本のイラストによるアニメCMがお茶の間で評判になっていました。
ならば原作を…と企画しました。
P 朗読と音楽/親子のために 1992 福音館書店タイアップ(同題の絵本、CDつき絵本発売)
CDで楽しむ ピーターラビットとなかまたち (w/カセット)
おなじみ「ピーターラビット」のシリーズ全21冊を全点朗読でCD化。イギリスの出版社との交渉に手間取りましたが、完成発表会の折には来日さえしてくれました。
本は3冊ごとにセット売りされていますが、ちょうど3冊分の朗読がCD1枚に収まる長さ!
21人の人選は楽しい悩みでしたが、社内の女性スタッフがユニットを作ってワイワイ選んでくれました。長篇を飽きさせず聴かせてくれた岡田眞澄さん、話中の歌まで即興で歌った大竹さん…。どれもこれも愛情込めて語ってくれたものばかり。大貫さんには旧作の「ピーターラビットと私」に補作詞までお願いし、お世話になりました。
①五十嵐淳子、森本レオ、渡辺美佐子(語り)
大貫妙子(歌)、森山良子(音楽)
To TOCE-6301
②小林聡美、高泉淳子、岡田真澄(語り)
沢田聖子(歌)、山川恵津子、原由子(音楽)
To TOCE-6302
③堺 正章、渡辺えり子、C.W.ニコル(語り)
ラジ(歌)、西村由紀江(音楽)
To TOCE-6303
④斎藤晴彦、由紀さおり、竹中直人(語り)
由紀さおり(歌)、上田知華(音楽)
To TOCE-6304
⑤岸田今日子、松金よね子、上條恒彦(語り)
和田加奈子(歌)、原由子、山川恵津子(音楽)
To TOCE-6305
⑥森山良子、小松方正、兵藤ゆき(語り)
大竹しのぶ(歌)、沢田聖子(音楽)
To TOCE-6306
⑦高見恭子、もたいまさこ、大竹しのぶ(語り)
大貫妙子(歌)、大貫妙子(音楽)
To TOCE-6307
P 朗読と音楽 1992
音楽のある星に生きて
その昔、石坂浩二朗読の「海」「空」「大地」(訳詩・岩谷時子)というベストセラーを記録したLPがありました。
このCD化を交渉しましたが、ロッド・マッケンの原盤が使えずNG。…ということでゼロから制作したものです。
海(立松和平選)
高嶋政伸(語り)
To TOCT-6405
森(工藤直子選)
眞行寺君枝(語り)
To TOCT-6406
いのち(C.W.二コル選)
竹下景子(語り)
To TOCT-6407
空(工藤直子選)
檀ふみ(語り)
To TOCT-6408
愛(C.W.二コル選)
岡田眞澄(語り)
To TOCT-6409
大地(立松和平選)
森本レオ(語り)
To TOCT-6410
EP 朗読と音楽/親子のために 1992
ドクトルふくろうの処方箋
ノッポさん(高見 映)(歌)
To TOCT-6426
「できるかな」(NHK教育TV)でおなじみのノッポさんに、語ってもらいました。
イラストは吉田戦車さん。
EP 朗読と音楽/親子のために 1992 小学館タイアップ(同題の絵本、CDつき絵本発売)
ききみみ絵本
由紀さおり、安田祥子(歌と語り)
「あの時、この歌」の由紀・安田姉妹に、世界名作童話を語り歌ってもらいました。
台本は山川啓介さん。音楽は服部克久さん。やなせたかしさんの絵も好評でした。
第1集
To TOCT-6435
第2集
To TOCT-6436
第3集
To TOCT-6437
P 朗読と音楽/親子のために 1992 フレーベル館タイアップ
リトルツインズ~みちくさのてんさい(作:つちだいさむ)
C.W.二コル(語り)、ニコル麻莉子(音楽)
To TOCT-6860
P 朗読と音楽 1993 新潮社タイアップ
雪のひとひら
矢野顕子、ピーター・ガブリエル(語り)、井上鑑(音楽)
To TOCT-6917~8
井上鑑さん経由で「矢川澄子さんが『雪のひとひら』をCD化したがっている』という話を頂戴しました(井上さんと矢川さんは遠い親戚だとか…)。ポール・ギャリコの美しい原作はもちろん承知していましたので、すぐ了解。
朗読は矢野顕子さんにすぐ決まりましたが、井上さんからは「英語も作らない?」とのお申し出。でも…と返事を渋ると「ピーター・ガブリエル(ジェネシス)は、この本好きかも知れないよ」と驚くような提案が…。
井上さん経由でお願いをしたところ、即座に了承の返事。本当にご存知で、愛読書だったとのことでした。録音は英国バースにある彼のスタジオ。井上さんとともに渡欧の準備(立ち会ったところで、英国人に英語の朗読のディレクションなど出来っこありませんが!)を進め、来週にはロンドンへ…というタイミングで、「録音を終えてしまった、テープを送った」というファックスが届いてしまいました。
いっぽう矢野さんの録音はお住まいのあるニューヨーク。この本を読まれて「聖書の次に美しい本。感動しました」と録音に臨んでくれました。(使ったDKスタジオには、ジョン・レノンの家にあったコンソール-調整卓-がありましたっけ。)
P 朗読と音楽/親子のために 1995 講談社タイアップ
100万回生きたねこ
大竹しのぶ(語り)、斎藤ネコ・クァルテット(音楽、弦楽四重奏)
To TOCT-9124
「はじめてのクラシック」でご厚誼をいただいた佐野洋子さんの名作童話。
さんまさんとのエピソードを知ったからには、朗読は大竹さんしか考えられませんね。
P 朗読と音楽/親子のために 1999
童話屋タイアップ(同題の本、CDブック発売)
葉っぱのフレディ-いのちの旅
森繁久彌(語り)、東儀秀樹(歌)、井上 鑑(音楽)
To TOCT-24160
もしかするとこれが最大のヒットかもしれません。木の葉を主人公にした童話が売れていると聞き、一読してこれはCDにしたいと思いました。人の一生を語る話者は、若い人には向かない。みごとに生き抜いて、人生の夕暮れにおられる老大樹のような役者さんに…と、森繁さんに打診。マネージャーに本をお渡したところ、数日後「森繁が感動してぜひやりたいと…」と嬉しいお返事でした。
メインテーマを東儀さんにお願いしたところ、歌にしたい、自分で歌いたい、と主題歌になりました。
日本レコード大賞企画賞受賞。
P 朗読と音楽 2001
森繁久彌「愛誦詩集」
森繁久彌(語り)、宮下富実夫(シンセ)
Av IOCD-20001
エイベックス・グループ内に「avex io」を設立。その第1弾です。
「葉っぱ…」録音の合い間、森繁さんが日本の名詩を朗々と暗誦されるのを聞かせて頂き、ぜひCD化しておきたいと思いました。
名コラムニスト石井英夫さんが、雑誌『正論』にこんなコメントを書いてくださいました。
P 朗読と音楽 2002
集英社タイアップ(同題の本発売)
五木寛之「リトル・ターン」
渡部篤郎(語り)、岩崎宏美(歌)
Av IOCD-20018
五木寛之さん訳の本は「かもめのジョナサン」続編のようでした。
『静かな生活』(伊丹十三監督)の渡部さんにはぜひいつか…と思っていました。
P 朗読と音楽 2003
森繁久彌「望郷詩集」
森繁久彌(語り)、宮下富実夫(シンセ)
Av IOCD-20090
「まだまだ語り足りない…」と《詩集》第2弾を吹き込んでくださいました。
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