このアルバムに収められた曲の数々は、いわばバンドネオンにとっては、本来のありよう――もともと、神に捧げる楽器として生まれてきた――を思い起こさせるものと言っていい。よどみなく流れるバンドネオンのメロディーに耳傾けていると、これが鍵盤でなく、複雑きわまりないボタン操作によって奏されていることを、つい忘れて聴き入ってしまう。生水のバンドネオンは、時に高らかに時にしみじみと、音楽の喜びを謳い上げる。膝に抱えた1台の楽器から生まれているとは思えない壮大な世界と深ぶかとした感興に、聴く者は、大いに胸を打たれるに違いない。 濱田吾愛(ライナーノートより)
生水敬一朗(バンドネオン)
加藤惠理(ヴァイオリン)
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録音:2014年8月
相模湖交流センター多目的ホール
DCJA-21029
税抜き価格 2,500円
プレスト (クラヴィーア組曲第1集 第3番より)
G.F.ヘンデル
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
第4番 ニ長調*
G.F.ヘンデル
序奏と踊り 第1番
R.M.リベーロ
序奏と踊り 第2番
R.M.リベーロ
ヴェネツィアのタンゴ
A.バルレッタ
バンドネオンのために
A.バルレッタ
ヴェヌス第4番~第6番*
A.バルレッタ
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
第4番 ハ短調*
J.S.バッハ
シャコンヌ ト長調
G.F.ヘンデル
*加藤惠理(ヴァイオリン)
Copyright・2015 Disc Classica Japan