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音楽家をこころざし、東京藝術大学(当時・東京音楽学校)に入学したものの、第二次大戦の迫る戦火のため、勉学半ばにして学徒出陣した青年たち。
残された楽譜から、七十余年の時を超え、青春の息吹きが甦る。

太平洋戦争末期、兵員不足に陥った日本では、多くの学生たちが「学徒出陣」の名のもとに、学業半ばで戦地へ送られました。それは東京音楽学校でも例外ではありません。そしてある者は運よく生還し、ある者は帰らぬ人となりました。戦争を生き延びた中田喜直らが、後に音楽家として一家をなしたのを見るにつけ、戦没学生たちの失われた未来に思いを馳せずにはいられません。今できることは遺された彼らの譜面を音にして、そのメッセージに耳を傾けることだけです。

大石 泰(東京藝術大学演奏藝術センター教授)

     
 
 
ジャケット写真

金持亜実(Sop)
山下裕賀(Mez)
澤原行正(Ten)
田中俊太郎(Bar)
岡うらら、瀧本真己、
岸野裕貴、関口直仁(以上Cho)
花田和加子(Vn)
中島久美(Vla)
松本卓以(Vc)
千田寧子(Org)
筒井紀貴、松岡あさひ、
田中翔平、秋場敬浩(以上Pf)
DCJA-21048~49
¥3,520
(税抜き価格 ¥3,200)


 

●DISC1

《鎮魂歌》

鬼頭恭一

《級歌》

草川 宏(一色範義詞)

歌曲《重たげの夢》

村野弘二(三好達治詩)

歌曲《犬と雲》

葛原 守(西條八十詩)

《典則曲(三聲)》

葛原 守

《Die Doppelfuge》

草川 宏

紀元二千六百年奉祝曲《大聖代》

村野弘二

歌曲《惜別の譜》

鬼頭恭一(讃井智恵子作曲)

歌曲《幌馬車》

大中 恩(西條八十詩)

歌曲《母》

大中 恩(高村民子詩)

《弦楽三重奏曲》

團 伊玖磨

歌曲集《「天の夕顔」による四つの歌》

まがなしき/いつの日か/いづくにか/やまにゆき

畑中良輔(中河與一詩)

歌曲集《六つの子供の歌》より

風の子供/たあんき ぽーんき/おやすみ

中田喜直(竹久夢二、山村暮鳥、三木露風詩)


●DISC2

歌曲《かなしひものよ》

葛原 守

歌曲《雨》

鬼頭恭一(清水史子詩)

《ピアノ・ソナタ第2番》

草川 宏

オペラ《白狐》より第二幕〈こるはの独唱〉

村野弘二

以上「戦後76年・里帰りコンサートin旧奏楽堂」ライブ録音(2021年8月7日 旧東京音楽学校奏楽堂)


【スペシャルトラック】

《或る日 吾児に聞かせし 小曲》

大中 恩

《雨の夜に》

中田喜直

《ピアノのための前奏曲第7番》

畑中良輔

以上「声聴館アーカイブコンサート」(2020年11月29日東京藝術大学音楽学部第6ホール)より

 

四人の戦没学生 略歴


葛原 守

(1922-1945)
1922(大正11)年10月22日東京生まれ。昭和15年4月ピアニストを目指し東京音楽学校予科入学。同18年9月本科器楽部繰りあげ卒業。翌19年3月応召後フィリピンで罹病。昭和20年4月12日、台湾にて戦病死。


鬼頭 恭一

(1922-1945)
1922(大正11)年6月10日愛知生まれ。昭和17年4月、東京音楽学校予科入学。翌年18年11月本科作曲部を仮卒業し学徒出陣。海軍に入団し、昭和20年7月29日、霞ヶ浦航空隊での訓練中、事故により殉死。


草川 宏

(1921-1945)
1921(大正10)年10月28日東京生まれ。昭和15年4月東京音楽学校予科入学。同18年9月本科作曲部繰りあげ卒業、研究科に進学。昭和19年6月入隊。昭和20年6月2日、フィリピン、ルソン島バギオにて戦死。


村野 弘二

(1923-1945)
1923(大正12)年7月30日兵庫生まれ。昭和17年4月東京音楽学校予科入学。翌18年11月本科作曲部を仮卒業し学徒出陣。昭和20年8月21日、フィリピン、ルソン島ブンヒヤンにて自決。

 
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