生水敬一朗写真
 
  福井 敬(テノール)

岩手県奥州市出身。国立音楽大学及び同大学院、文化庁オペラ研修所修了。文化庁在外派遣等により渡伊。イタリア声楽コンコルソ、ミラノ大賞(第1位)、芸術選奨文部大臣賞新人賞及び文部科学大臣賞、五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー.オペラ新人賞及びオペラ賞、出光音楽賞、エクソンモービル音楽賞本賞等、受賞多数。2022年岩手日報文化賞、2023年宮沢賢治イーハトーブ賞を受賞。 東京二期会『ラ・ボエーム』ロドルフォ役での鮮烈デビュー以来30年以上に渡り、新国立劇場『ローエングリン』『トスカ』『罪と罰』『修善寺物語』、二期会『オテロ』『蝶々夫人』『カルメン』『ホフマン物語』『ファウストの劫罰』『トリスタンとイゾルデ』、びわ湖ホール・神奈川県民ホール『アイーダ』『椿姫』『タンホイザー』『ワルキューレ』等、豊潤なレパートリー、英雄的かつノーブルな存在感、深い苦悩の表現で聴衆を魅了。各々の異なる様式感を的確に表現し切り、プロダクションの全てを高いレベルで成功に導いた。特に『トゥーランドット』カラフ役は様々なプロダクションで絶大な称賛を得ている。近年も『パルジファル』『フィデリオ』『サムソンとデリラ』『エドガール』『サロメ』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』等、果敢に挑戦を続けている。2023年共同制作オペラでは、狂言師野村萬斎演出による喜歌劇『こうもり』アイゼンシュタイン役で新境地を披露。 「第九」や宗教曲のソリストとしても小澤征爾、ロリン・マゼール、若杉弘等多くの国際的指揮者から信頼を得ており、ズービン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団との「第九」のソリストを務めるなど、国内外の主要楽団と共演。オリジナリティ溢れるリサイタルも好評を博し、その世界観に多くの人が共感し続けている。 CDは「君を愛す」、「悲しくなったときは」、「美しき水車小屋の娘」(日本語詞:松本隆)、「朝は薔薇色に輝き」(クラウドファンディングによる)、「宮澤賢治歌曲全集~イーハトーブ歌曲集」等多数。 国立音楽大学教授。東京藝術大学非常勤講師。二期会会員。奥州大使。
福井敬.net http://www.fukuikei.net/

 
 
  谷池重紬子(ピアノ)

武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。卒業後、二期会ピアニストとなり伴奏者としてのキャリアをスタートさせた。第一線で活躍している歌手たちのリサイタル、合唱伴奏などで活躍。また新国立劇場オペラ研修所、東京音楽大学大学院ではコレペティトゥール(歌手のコーチ)として若手芸術家たちを支えている。1994年からは、イタリアにおいて講習会の伴奏者を務める。1998年文化庁芸術家在外研修員としてミラノにて研修を積む。新国立劇場オペラ研修所、東京音楽大学声楽科および伴奏科においては伴奏者兼コレペティとして後進の指導にあたり、明日の日本オペラ界を担う若手音楽家達を支えた。 演奏会に於いては、豊かな音楽性と卓越したテクニックで盛り上げ、ピアノ1台での見事なオーケストレイション、ドラマティックな音楽作りで聴衆を魅了している。福井敬とは良き理解者、パートナーとして数多くの共演を重ねており、見事なアンサンブルを披露。絶対的な信頼を寄せているピアニストである。


 
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